まつい かくへい ごだいめ(まつい つねのぶ)

松井角平 五代目(松井恒信)

井波大工を統率した寺社建築家

明治2年(1869)-大正11年(1922)

功績

井波大工は、初代角右衛門が加賀藩主前田利長より命を受け、守山城の普請に従事したのが始まりと伝えられ、井波町を本拠地として代々松井角平を受け継ぎ、寺社建築の技術を伝えてきました。
瑞泉寺の現在の本堂は、明治18年(1885)に再建されたもので、井波大工の棟梁「松井角平恒広」を中心に多くの大工や彫刻師たちが完成させました。
また、大正7年(1918)に再建された「太子堂」は、五代目「松井角平恒信」を棟梁に、井波建築、井波彫刻などのすぐれた技を結集し、7年がかりで完成しました。恒信のもと、34人の大工が携わったと伝えられています。
恒信が手掛けた建築は、北海道の「西本願寺小樽別院」や高岡市の「射水神社」など全国にひろがり、また、東京で洋風建築も学ぶなど知識と技術を高め続けました。恒信の建築家としての評価は高く、「日本建築界の巨匠」と言われています。

射水神社(高岡市)
井波別院瑞泉寺(南砺市)
関連サイト 瑞泉寺 ウェブサイト「瑞泉寺の歴史」のページ
ゆかりの地 井波別院瑞泉寺、高岡市射水神社
参考文献 瑞泉寺 ウェブサイト、ジソウラボ